日別アーカイブ: 2011/02/21

Mativeオフセット印刷研修☆

今日はMativeのメンバー全員で、他社のオフセット印刷機の見学に行きました。

私は自分も携わっている印刷についてもっと知りたいと思っていたので

とても貴重な体験となりました。


オフセット印刷とは平版印刷とも呼ばれ現在最も主流になっている

大量印刷の印刷方法のことです。

http://egologyplaza.nobody.jp/printing/2-1.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E5%8D%B0%E5%88%B7

ただし、内容がすぐに変わることが分かっているシーズンもののフライヤーや

そこまで大量に部数が必要のないときはオンデマンド印刷が便利です。

オンデマンド印刷は版を作らずデータをパソコン上で自由に変えることができ

印刷機にデータを送ればすぐに印刷ができるので

すばやく対応ができ、小回りが利きます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E5%8D%B0%E5%88%B7

大型のポスターなどの印刷はインクジェット印刷機を使用しています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

このように用途に合わせて、印刷方法を使い分けることが

効果的です。


今日は版を作成する機械や、すごい勢いで回転する印刷機や、

とびきり迫力のある裁断機を見学しました。


オフセット印刷機で印刷した出力物は、

カラーなどが非常に鮮明で美しい仕上がりになります。

ルーペでのぞいてみると、小さな点々がいっぱい重なり合っています。

CMYKの青、赤、黄色、黒の点がうわっと細かく集結して、

小さな星の集まった銀河の様に重なり合っているのです。

テレビみたいに、近くで見ると点の集まりにすぎないものが

遠くから見ると、立体的な人の肌、鮮やかで細かい模様

グラデーションや金のリボンのような繊細な写真をみることができます。


オフセットの版はCMYKの4版あって(白黒の印刷の場合は黒だけの1版)

1つのデータをコンピュータの力によって4色に分解し

それぞれの色の版を作成して、

それをオフセット印刷機のそれぞれのCMYKのドラムにセットして

紙がその下をスーパーマンの様に快速でかいくぐって

4つのドラムをくぐりぬけてきたとき、それは単色ではなく

色の重なり合いによって鮮やかな写真のようなカラー印刷物に仕上がっているのです。


そのスピードがまた、速いのです。

オフセットではこのように印刷が速いので、一気に大量に同じものを刷ることができます。



挿入していく紙の量も半端ではありません。

台車に積まれた茶紙に包まれているのは、鶴の羽毛の様に真っ白な紙。

新聞紙を広げたぐらいの大きな紙が丁寧に印刷機にセットされ

あっというまに高速回転に巻き込まれていきます。


オンデマンド印刷では色のトナーの粉がプリンタ内部で紙にふきつけられて

熱で速乾するという方法の印刷機等がありますが

オフセットの場合は液体のとろっとしたインクを印刷機の上から補充したりします。


最近は環境問題から、大豆や米ぬかで作られたインクもあるそうです。

環境と言えば、UV印刷という印刷では紫外線を利用して印刷を行い

ほとんど人体に有害なガス等を発生しないエコな印刷だと言われています。


印刷後は裁断を行います。

印刷物によっては、表面を保護するためにラミネートをかけたり

PP加工といって薄いビニールの膜をはったりします。

その他トムソン加工など、紙に切れ目を入れて型抜きができるような加工や

箔押しで金きらの文字を押したり、エンボス加工で文字を浮き上がらせたりへこませたりする加工などもあります。

封筒印刷、また印刷機にいれるだけで紙をふたつに折り曲げたり、裁断までができる機械もあります。


印刷の世界は面白いです。

何より、刷り上がったものが美しくて、その美しいものが

同じ質を保ったままたくさん作れるなんて

まるで魔法のようだと思います。

人間は印刷技術をここまで発展させてすごいなあと感動しました。

でもやっぱりすごいのは機械を動かす人の手だと思います。

印刷機にまわすまでの印刷データを作ったり

間違っていないか確認する、版を作るなどの様々な人の目や手を通して

やっとひとつのものができあがる、というのが素晴らしいと思いました。

Mativeのstaffの皆さんも、見学が終わっても興奮さめやらず

目をキラキラさせて楽しかったと叫んでいました。

こうして新たな知識を取り入れて

どんどん成長していけたらいいなと思います。