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しおりと絵

昨日は歩いて美術館に行きました。

この前本屋さんで買った本にはさまっていたしおりに

「ルノワール展」と書いてあったので

一瞬で行く気になりました。


本のしおりも強力な宣伝効果です。


ルノワール展では

ひとつに時間をかけず、かけぬけるようにほとんどすべての絵を

スピーディーに見てきました。色々な絵を見ました。

赤赤とした健康的な肌色の元気そうな女の人の絵や

野原にピクニックに来たらしい家族連れの絵がありました。

ルノワールは鮮やかな緑を好んで使ったそうで、

光沢のあるぱっと鮮やかなライム色のドレスの女の人が

額の中から挑発的な視線でこちらを見つめていたり

踊る男女の絵では、それぞれの視線が何かの思いを物語っているようでした。


全体的にに明るい色合いで

きっとルノワールは自分が素直に美しいと感じたものを描いて

いたのでしょうか。

優しい色に包まれているような絵でした。


美術館を出た後、不思議とルノワールの絵のように

柔らかに包まれたような不思議な気持ちになりました。


絵画も芸術も、別に何をしてくれるわけでもないのに

ひとりでに心が軽くなったり柔らかくなったり。


デザインも絵も、それを創り出した人の想いが積み重なって

眼には見えない不思議な力が

あるようです。