先週の夜、
由苑というゲストハウスで行われた
Liveに行ったのはMativeデザイナーのU様、施工のK氏とお友達、そして私![]()
その日は、雨の土曜日。
私は会社に出てきて
最後の最後に残っていた事務の仕事を
一気に鬼の様な形相で片付けていました。
U様から連絡があり、玉造の駅で待ち合わせをすることになりました。
私は仕事が終わって、いったん家に帰って、
なりやまない雨の音に水色のカーテンを引いて
切ない曲ばかり集めたCDを聴きながら
いつのまにか寝入ってしまいました。
由苑(ゆうえん)は、私の住んでいるところからも近くで、
谷町六丁目と玉造の間ぐらいのところにありました。
私が着いたときには
ライブはすでに始まりかけていて
薄暗い中あわてて席につきました。
民族調でエスニックな香りのするアナムさんの歌声
燃えさかる赤い鳥のように情熱的で、
降りしきる雨までも乾かしてしまいそうでした。
Liveというものに行くのがほぼ初めてだった私は
合わせる手拍子はリズムはずれ、掛け声なども恥ずかしくて声出せず。
しかも私は目が悪いのにも関わらず眼鏡をかけるのが嫌いなため
実際には照明のまぶしさと薄暗さで
アナムさんの姿がぼんやりとしか見えていませんでした。
眼でなく音だけを感じようと
視線を空にさまよわせたままじっと歌声に耳をすませていました。
夫に先立たれたおばあちゃんの歌
なつかしさにふるえる心・・・
じんと心を打ちました。
手羽先屋えびすのテーマソング、
ノリノリの手羽先ロッケンロールも、歌ってくださいました。
まさか本当にLIVEで聴かせていただけるとは☆
私がなかでも一番に好きだったのは
“jumping free”
でした。
タコ糸をきりはなして
空に自由に飛べたら・・・
力強い歌声は、まるで海を渡る海鳥の
向かい風を打つたくましい両翼のようでした。
Liveが終わったあと、私とU様、K氏とお友達は
お互いに何も言わなくても
「来て良かったね、すごかったね・・・!!」
と心が通じ合うような、柔らかい表情になっていました。
あんな風に自分を表現できて
本当にすごい方だな、と思いました。
雨のなか、いろいろ話しながら
帰り道にU様と一緒に夜のお茶をしました。
事務仕事でかりかりになっていたこころが
不思議と溶けていく・・・
U様のあったかい笑顔と、雨の日に飲む珈琲のあたたかさ